灰音 しずく

灰音 しずく

Haine Shizuku

真夜中の鐘が鳴る、その前に。

灰にまみれた裾と、煌めくガラスの靴。真夜中の鐘とともに城を去った少女、と古くから伝えられている。月の光が魔法をかけた夜に何を見ていたのか、舞踏会の喧騒のなかで誰の手を取っていたのか、知る者はまだ誰もいない。ある者はかぼちゃの馬車が走り去る音を聞いたと言い、ある者は石段に残された片方の靴を、ただ見つめていたと語る。けれど、その素顔は、本人が名乗り出る日まで、十二回の鐘だけが、静かに知っている。

身長 163cm

灰音 しずく | PROTOS